2013年7月27日土曜日

第二回 新川裕樹さんに取材 vol.3


4.学生に伝えたいことはありますか?

  一つ目にニュースの見方に関して。ニュースを漠然と見るのではなく、これが鹿児島県の県政にどのような影響を与えているのか、どういうことをするのかを考えて欲しいです。国会で何か新しい法律が決定された,補正予算がついた,などと報道があるかと思います。これが,鹿児島にはどう影響するか?ということです。
 鹿児島県は,鹿児島県から得られる税金だけ県政を行うことは出来ません。こうした国会で決定された予算が交付金などの形で県まで降りてきて、初めて事業を行うことが出来ます。国会の決定は県に大きく影響します。他にTPP交渉が県内の農業にどのような影響を与えるのか,原発はどうなんだ,常に鹿児島の身近な事を考えながらニュースを見て欲しいと思います。
 次に、なんとなく公務員を目指している方に関して、なんとなく公務員を目指している方には公務員はおすすめしません。給料も決して高くないですし,異動の負担も大きいものです。こつこつと地味に事務を行うだけの日々も続きます。それにも負けず県政について改革する意欲を持ち続け,そして県全体を発展させたいという意志を持った人がいいですね。県は母体が大きいので、改革をすることの難しさには入庁したら気づくでしょう。けれど、思い続け,あきらめ無ければ意外と自分の思いで新しい事ができるものです。いつしか理解者が増え,それができるタイミングが来ます。私は鹿児島を良くしたいという思いを持った皆さんと鹿児島県を発展させていきたいです。

5.取材を終えて

 今回の取材を快く引き受けてくださった新川さん、本当にありがとうございました。新川さんは、技術系の公務員ということで、畜産関係の話を詳しくお話してくださいました。公務員らしからぬ仕事をたくさんしていらっしゃって、とても印象的でした。また、数年ごとに部署が変わるという公務員の特徴を踏まえた上で、後任の方のためになにかを残そうという考えがとても素敵だと思います。畜産系を勉強されている方に、新川さんの業績に続くような、熱いお仕事をしてほしいと思います。
(インタビュアー:鹿児島大学法文学部3年 垂野円佳)




新川 裕樹 (Shinkawa Hiroki)
昭和49年生まれ。九州大学農学部畜産学科卒業後、農業関係の仕事に就きたいと思い、平成10年鹿児島県農政部に入庁。鹿児島県根占農業改良普及所、鹿児島県大隅農林事務所、沖永良部事務所農業普及課、鹿児島県庁畜産課を経て、現在は鹿児島県大隅振興局農林水産部で、高齢化に伴う生産基盤の縮小、コスト高による経営悪化の改善に取り組んでいる。






【2014/02/06 誤記のお詫び】
新川様のプロフィール欄において、生年月日を「昭和61年生まれ」と誤記しておりました。正しくは「昭和49年生まれ」でございました。関係者ならび読者の皆さまには大変ご迷惑をおかけしました。訂正してお詫び申し上げます。


【お問い合わせ】 マチトビラ(鹿児島起業家留学 事務局) 住所:〒892-0815鹿児島市易居町1番2号ソーホーかごしま15号室(鹿児島市役所みなと大通り別館6階) 電話:099-216-8115 FAX:099-216-8116 Mail:info@machitobira.org http://machitobira.org

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