2013年7月28日日曜日

第三回 岩切剛志さんに取材 vol.2

3.公務員の仕事をしていて、視野が広がったなと思うことはなんですか?

 研修と、鹿児島プランナーです。
 研修は先程お話したので、(vol.1【公務員の仕事をしていて楽しかったことはなんですか】参照)鹿児島プランナーについてお話します。
 これは、平成22年に立ち上げました。公務員になるとわかりますが、公務員は民間企業と違って、「売上げを伸ばしましょう!」など、みんなが共通の目標を立て、それによって成果が上がって、その成果を基にみんなが評価されて給料が出て決まっていく、そういう組織じゃないです。福祉は福祉、税は税、土木は土木とそれぞれあって、「福祉で、なにか成績を挙げましょう!」といっても「じゃあその成績って何で見るの。優秀な職員ってなにで評価するの。」となりますよね。中々評価もし難い面があります。それに、担当業務や事業を実施すること、それ自体が目的課してしまうことが往々にしてあります。中身の出来不出来はともかく、「○○回済んだ」とか。でも、本当の目的はそうではありませんよね。役所の仕事は、評価が難しいという面があり、それが故に事務処理に埋没してしまいがちだと感じてました。
 また、それぞれの分野で専門性を求められ、そのために、縦割りに陥ってしまうことも否めません。でも、世の中の問題というものは、県庁の縦割りの組織に合わせて起きませんよね。そこで、『他の部署の話や、世の中で何が起こっているのか、物事の事実を見る機会があったらいいんじゃないか』と企画課にいるときに思いついたんですよ。そこで、「誰のために仕事をしているのか」「何のためにこの仕事をしているのか」を思い返すために立ち上げました。
今までに、コミュニティビジネスやソーシャルビジネス、ソーシャルネットワーキング、社会的起業家、地元企業の輸出支援に取り組む金融財団など、その時々のタイムリーなテーマを選んでいます。この他、薩摩剣士隼人に来ていただいたり、美人時計の取り組みなどもありました。この鹿児島プランナーは全くのオフタイムでやっています。仕事が終わる17時以降。各自が少しばかりのポケットマネーを集めて運営しています。でも、講演してくださる方にはほぼボランティアで来ていただいているようなものですね。
この鹿児島プランナーでは、多くの方にお話を伺うことが出来ました。様々な知的刺激を受けて、これからも頑張っていこうと思います。県庁の中に留まっていたのでは聞くことの出来ないお話が聞けて勉強にさせてもらってます。
 

4.取材を終えて

 今回の取材を快く引き受けてくださった岩切さん、本当にありがとうございました。岩切さんは、様々な部署を経験なさっていらっしゃったので、多くのお話を聞くことができてよかったです。特に奄美のことは熱心にお話してくださって、是非とも一度行ってみたいと思いました。国内留学のお話など、県の意外な仕事も知ることが出来ました。常に初心を忘れない心構えは、学生も見習わなければならないと思います。
(インタビュアー:鹿児島大学3年 垂野円佳)






【お問い合わせ】 マチトビラ(鹿児島起業家留学 事務局) 住所:〒892-0815鹿児島市易居町1番2号ソーホーかごしま15号室(鹿児島市役所みなと大通り別館6階) 電話:099-216-8115 FAX:099-216-8116 Mail:info@machitobira.org http://machitobira.org

0 件のコメント:

コメントを投稿