2011年10月13日木曜日

【インタビュー】小さな問題でもきちんと向き合うように

『どんなに小さな問題でもきちんと向き合うようになりました。』

下窪真穂さん
鹿児島大学法文学部人文学科メディアコース2年 


   インターンに行こうと思ったきっかけは何ですか?
大学で行われたマチトビラ主催の授業がきっかけです。その授業で、ITを活用した農産物販売による地域振興を目指す大人や、限界集落でアートを通して集落活性化を目指す大人など、様々な形で頑張っている「魅力的な大人達」の紹介がありました。そんな魅力的な大人達の元で働けるインターンをぜひ経験したい、そう思いました。

   インターン先にTen-Labを選んだ理由は何ですか?
その後、マチトビラのホームページの中からTen-Labを見つけ、そこでFromKagoshimaProject(以下FKP)という東北大震災を支援する活動があることを知りました。私は被災地のために何かしたいと考えながらも、具体的な行動に移せていなかったので、FKPを通して「鹿児島からできる支援は何なのか」を考えたいと思いました。そしてインターンという形でFKPへ関わっていきたいと思い、Ten-Labへのインターンを決めました。

   なぜ2年の夏休みという時期にインターンに挑戦しようと思ったのですか?
もともとインターンは3年生で行くものというイメージを持っていました。しかし先程言った授業において2年生でインターンへ行った先輩の話を聞いて、自分もこの夏休みはだらだらと過ごしたくない、やれるうちに何でもやっておきたいと思い、2年生でインターンへ挑戦することを決めました。

   インターン先からどのような仕事を任されていますか?
FKPのイベントのお手伝いやTen-Bizの準備・運営、10月にある自主企画のイベントに向けた取り組みなどです。

   インターンを始めて約1ヶ月が経ちましたが、楽しい(嬉しい)と感じたことは何ですか?
FKPのイベントの集客に取り組んでいる時に、どうやったら学生が来てくれるのか他のインターン生と夢中になって考えました。自分の高校やバイト先にポスターを貼りに行ったり、友達100人くらいにメールを送ったりなど積極的に活動しました。その結果、目標としていた人数を集客することができて嬉しかったです。

   また、今頑張っていること(大変なこと・苦しいこと)は何ですか?
FKPの定例会議など、様々な話し合いの場面でたくさんのビジネス用語・専門用語が出てきます。ある会議の時に「学生さんに質問です。○○○ってどういう意味か分かっていますか?」と指摘され答えることができず、自分達の未熟さに気が付きました。Ten-Labに関わっていく以上、言葉の意味も分からないまま会議に参加するのは失礼だと思うので、もっとビジネス用語・専門用語を勉強していきたいです!
また、ある話し合い中に「このことについてどう思う?」と聞かれてちゃんと自分の中には「こう思います。」という答えはあったのに、なぜそう思うのかうまく伝えられられず、苦労したことがあります。ただ話を聞くだけではなく、自分の意見をしっかり考えながら聞くことが大切だなと思いました。

   インターンを通して出会った方々に対してどのような魅力を感じていますか?
 Ten-Labの方々は皆さんとても忙しいはずなのにそれを全く感じさせません。忙しくても一つ一つ丁寧に向き合っています。私達インターン生も本当に良くしてもらっています。特に私は事務局長の松元千夏さんとスタッフの赤星良輔さんと接する機会が多いです。

千夏さんはとても聞き上手な方だと思います。目を見て、相槌を打って、しっかりと私の話を聞いてくれる千夏さんと話しているととても気持ちがいいです。私はいつもつい自分の話ばかりをしてしまうので、こんな風になりたいなと思いました。自分の話を聞いてもらいたいならまずは自分が人の話をしっかり聞くことが大切だなと思いました。

赤星さんはいつも的確なアドバイスを私達に与えてくれます。
この前仕事の会議中に、「○○○って知ってる?」と赤星さんに言われて、「名前は聞いたことがあるけど意味は分からないです。」と答えると、「分からないのなら調べようって思わないの?」と言われました。その一言で、「これ何だろう?」と思っても、その後すぐに行動に移さない自分に気が付きました。さらに赤星さんに「気になったことはすぐに調べるかメモに書き留めること」とアドバイスを貰って、常にアンテナをはっておくことが大切だなと思いました。
また、他のインターン生と自主企画で何を行うか考えていた時、私達はアイデアがなかなか出てこずに頭を抱えていました。その時に「大きなことをしようとしないでいいんだよ。もっと身近なことから考えてみたらどう?」という赤星さんの一言によってアイデアが次々に出てきました。自分達にはない視点からのアドバイスだったからこそ、アイデアがたくさん出てきたのだと思います。赤星さんはいろんな視点から物事を考えられる、視野の広い方だと思います。

   インターンに行って変わったこと(気持ち・考え方・行動)は?
 落ち込むことが少なくなったことが変わったことだと思います。今までは、落ち込んだらしばらく立ち直るのに時間がかかっていましたが、今は落ち込んでいる時間がもったいないと思うようになりました。かといって落ち込んでいる自分自身を放置するのではありません。自分が落ち込んだ原因をより深く考え明確化させ、さらにそれを解決するための方法をきちんと考えるようになりました。こんな風に思えるようになったのはインターンで考えることの大切さを学んだからだと思います。
また、インターンに行って働くことが楽しみになりました。働くことは責任が大きいけれど、その分やりがいもあります。忙しくはなるけれど、大学生よりも充実した時間を過ごせると思います。インターンで充実した日々を送っているからこそそう思うようになりました。
あと、インターンに行く前までは自分の将来やりたいことも分からなくて、ある程度名の知れた大企業に就職できればいいと思っていました。それは大企業であれば仕事内容はどうあれ、収入は安定しているだろうという安易な考えでした。しかしインターンで自分のやりたいことを仕事にして一生懸命頑張る大人達に出会って、その考え方は変わりました。やりたいことを仕事にした方が、やりがいや楽しさをより感じることができるということに気が付きました。これからはもっと自分のやりたいことは何かを真剣に考え、就職先を選択していきたいと思いました。

   インターンだからこそ学べることは何ですか?
大人と話す機会を得られたことはとても貴重だと思います。学校やバイトでは、接する相手、特に話す相手と言ったら同年代の人達が多いので、お互い考え方が似ている分、意見を交わす時に共感や安心感はありますが、考えが大きく発展することは少ないです。しかし大人の方は私達とは違う価値観・視点を持っており、話す度に自分にはない考えを知ることができます。自分の視野の狭さを実感します。
 また、インターン中の研修(マチトビラ主催の事前研修・中間研修)で、マインドマップやロジカルシンキングなど、問題解決の方法を学びました。インターン中にその考え方がとても役に立ったので、それ以外の日常の生活でもその考え方をよく使うようになりました。今はどんなに小さな問題でも、きちんと向き合う姿勢ができているので、勉強できてとてもよかったと思います。

   仕事の面における今後の目標を教えてください。
10月にある自主企画のイベントを絶対に成功させたいです。Ten-Bizに学生の参加者を増やすことが目的なので、そのためにどうすればいいのか他のインターン生と考えて、行動して、協力して頑張っていきたいです。

   インターンが終わった時、あなた自身どうなっていたいですか?
インターン中に出会った大人達のようになりたいです。赤星さんのように多方面から物事を考えられるようになりたいし、千夏さんのように人の話をしっかり聞けるようになりたいです。今周りにいる憧れの大人達に少しでも近づけられたらいいなと思います。それから、インターンでは考えること・気付くことがとても多くあります。その一つ一つをしっかり自分のものにしていきたいと思いました。

   インタビュアーより
 インタビュー中、下窪さんは「自分の考え方が本当に変わった」と何度も言っていました。下窪さんとはインターンを通して仲良くなった友人のうちの一人なのですが、私がインターンに関係のない悩み事を相談した時、「こういう時こそマインドマップだよ!もう一回最初からちゃんと考えてみよう?」と言ってくれて、一緒に考えてくれたことがあります。その一言からも分かるように、下窪さんはインターンで学んだことを確実に吸収することができており、自分の成長に繋げています。下窪さんが赤星さんや千夏さんを見てそう思ったように、私も下窪さんを見て「もっと頑張らなきゃ」と思いました。これからも頑張ってほしいです。10月の自主企画のイベントもぜひ成功させてください!(保坂)

インタビュアー マチトビラ  保坂 弥沙




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