2011年10月16日日曜日

【インタビュー】言って後悔した方がいい

『少しでも自分の考えに可能性があるのなら絶対に言った方がいいし、言わない後悔よりも言って後悔した方がいいと今では思います。』



野崎里菜さん

鹿児島国際大学国際文化学部言語コミュニケーション学科3年




①インターンに行こうと思ったきっかけは何ですか?
私の周りにインターンに行った先輩がいて、先輩はインターン中とても楽しそうな様子でした。さらに先輩は「いろいろ経験ができる」「本当にやりがいがある」などたくさんのインターンの魅力を教えてくれ、それをきっかけに私もインターンに興味を持ち始めました。

②インターン先にTen-Labを選んだ理由は何ですか?
最初私はどこへ行ってもいい経験ができるだろうと思っていたので、特に企業にこだわりはありませんでした。その中でTen-Labを選んだのは永山由高さん(Ten-Lab代表)の存在があったからです。インターンシップフェアでの企業アピールの時の永山さんのプレゼンテーションに私は大きな衝撃を受けました。学生とは全く違う、今までに見たことがないプレゼンテーションで、スライドの文字数は少ないのに永山さんのトークによって短時間でたくさんの情報が伝わってきました。こんな人のもとで働きたい、特にそう思わせてくれたのが永山さんでした。

Ten-Labの数あるプロジェクトの中でTen-Dokuを選んだ理由は何ですか?
Ten-Dokuとセットで活動している天文館図書館に興味を持ったからです。
街中のいろんなカフェに、街の人が厳選した本を並べるというのは、おもしろい発想だと思いました。本を通していろいろな人と触れ合うことができる(その人の趣味や日常を垣間見れる)し、また、一人で静かに本を読む普通の図書館もいいけれど、みんなでワイワイしながら本を読める天文館図書館も素敵だなと思いました。このようにいろいろな楽しみを見いだせる天文館図書館のプロジェクトにぜひ参加したいと思ったのがTen-Dokuを選んだ一番の理由です。

④インターン先からどのような仕事を任されていますか?
 今までやってきた仕事は、FromKagoshimaProject(震災支援)のイベントのお手伝い、Ten-Dokuで使わせてもらうカフェの開拓、ラジオ番組出演、Ten-Dokuのファシリテーター、Ten-Dokuのホームページ編集などです。今後は、天文館図書館プロジェクトのお手伝いと、10月初めにある自主企画のイベントに向けた取り組みが中心となっていくと思います。
 ラジオ番組出演はとても緊張しました。TenDokuBookCafeという番組の「今月の一冊」というコーナーに出させてもらって、自分のおすすめの本を1分間で紹介しました。
 
⑤インターンを始めて約1カ月が経ちましたが、楽しい(嬉しい)と感じたことは何ですか?
常に楽しいです!大学の講義だと朝が早いとなかなか起きれないんですけど、インターンだと不思議なくらいパッと起きれますね(笑)それくらい楽しいです。
いろんな人と話すのがとても楽しいです。インターン仲間だったり、インターン中に出会う大人の方々だったり、皆さん本当にいい人達ばかりです。

⑥また、今頑張っていること(大変なこと・苦しいこと)は何ですか?
大変だ・苦しいと思ったことは特にないです!不思議なくらい全然苦じゃありません。それくらいインターンに夢中になっている自分がいます。
今特に頑張っていることはTen-Dokuのホームページの編集です。その中にTen-Dokuを開催しているカフェの紹介のページがあるのですが、現状として、おすすめポイントが書いてあったりなかったり、カフェの写真が載せてあったりなかったりと形式がバラバラの状態です。その形式を統一する作業と、もっと分かりやすい内容を目指して工夫する作業(ドリンクの説明をしたり、カフェの写真を厳選したりなど)を行っています。Ten-Dokuに興味を持ってもらうのと同じくらい、カフェに興味を持ってもらうことも重要なので、今特に力を入れています。

⑦インターンを通して出会った方々にどのような魅力を感じていますか?
Ten-Labの方々は本当にみんなキラキラしています。私達がよく接するのは理事長の永山由高さん、事務局長の松元千夏さん、スタッフの赤星良輔さんです。3人共それぞれ全く違う個性を持っていらっしゃるのですが、皆さんに共通して言えることは「自分が目指したい理想の大人像」ということです。
 永山さんは私達が何か意見を言ったら、絶対にそれを否定しません。「ここをこうしたらもっとよくなると思うよ」というような提案の形で答えてくれます。
 赤星さんは常に考えることを忘れない人です。だからいつも自分の意見をちゃんと持っていて、さらに私達には的確なアドバイスを与えてくれます。
 千夏さんは本当に素敵な方です!感謝の気持ちをとても大切にしているのが分かります。私達インターン生にもどんなに小さなことでも「ありがとう」って必ず言ってくれます。
 また、3人共「言いたいことがあったら遠慮なく言ってね」と言ってくれます。最初は私達のような子供の意見や考えを大人が受け入れてくれるのかとても不安でしたが、3人は本当に真摯に受け止めてくれるので、今ではちょっとした思いつきでも言っても大丈夫なんだっていう安心感があります。本当に恵まれた環境で私達はインターンをさせてもらっているなと感じます。

⑧インターンに行って自分の中で変わったこと(気持ち・考え方・行動など)はありますか?
 気持ちの面では、もっと自分の考えを表に出そうと思うようになりました。今までは自分の考えを否定されるのが怖くてなかなか表に出すことができなかったのですが、インターンで自分の考え・意見をしっかりと受け止めてくれる大人達や仲間達に出会って、何も怖がる必要はないんだと思うようになりました。少しでも自分の考えに可能性があるのなら絶対に言った方がいいし、言わない後悔よりも言って後悔した方がいいと今では思います。
 行動の面では、もともと何でもメモをする癖があったのですが、インターンでは気付きや発見が本当に多いため、その癖がさらに強化されました。インターンだけでなく日常生活でどこかに遊びに行くときなどにも、メモとペンを必ず持つようになりました。「どこに何が転がっているか分からないぞ!」といつも考えています。

⑨インターンだからこそできた・できることだなと思うことは何ですか?
インターンに行かなければ、こんなにキラキラした大人達には出会えなかったと思います。Ten-Labは天文館を元気な明るい街にするために日々奮闘しています。「最近天文館は元気がないなー」とただ現状を憐れむだけで終わってしまうのではなく、「じゃあ天文館を元気にするためにどうしたらいいのか?」と現状を解決するために必死に考え、必死に努力しているのです。そんな大人達の存在を知ることができて、本当に嬉しいです。

⑩インターンが終わった時、あなた自身どうなっていたいですか?
 今自分はインターンのおかげで少しずつ変わり始めていると思います。先程も言ったように、自分の考えをきちんと表に出せるようになりたいです。あと、千夏さんみたいな人になりたいです!千夏さんみたいないろんなことに素直に感動でき、周りの人への感謝の気持ちを忘れない人間になるのが今の目標です!

⑪インタビュアーより
 野崎さんと話していて「インターンが楽しくてたまらない!」という想いがとても伝わってきました。野崎さんがインターンを楽しいと感じることができるのは、そこで出会った素敵な人達によって少しずつ変わっていく自分に、どんどん自信を持ち始めてきているからだと思います。「自分の考えを表に出す」ということは今まで出せなかった人にとってはとても難しいことだと思いますが、自分の考えを表に出す大切さに気付くことができたというのは野崎さんにとってとても大きな一歩だと思います。これからもインターンでたくさんのことを吸収して、ぜひ「なりたい自分」になってほしいと思います。(保坂)

                        インタビュアー:マチトビラ 保坂 弥沙






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