2013年7月26日金曜日

第一回 郡司清隆さんに取材vol.1

2013/05/20 @鹿児島県庁

第一回目のインタビュー相手は、鹿児島市役所職員の郡司清隆さんです。郡司さんは、街づくりに携わりたいという思いがあり市役所に入庁しました。街づくりでは中心市街地の活性化に携わり、現在は桜島大正噴火100周年ということで、桜島で行われているイベントの計画を組んでいらっしゃいます。
郡司さんは、公務員の仕事について一体何を語って下さるのでしょうか。



1.公務員の仕事をしていて楽しかったことはなんですか?

  中心市街地活性化推進室の5年間です。中心市街地の活性化をするための基本計画を作り、5年間でその計画を進めていく作業をしました。
 この作業は、自分たち行政だけで色んな事業をやっていくのではなくて、多くの民間の事業者の方々と色々なお話をするチャンスがあり、一緒にお仕事をすることが出来たことがとても良かったです。例えば、マルヤガーデンズの件があります。マルヤガーデンズは、2009年5月に閉店した三越鹿児島店を改装して、2010年4月28日に開店しました。天文館の一つの核というのが山形屋と三越でした。そのような中で三越が撤退するとなった時に、内心「え、どうなるの、天文館‥」と思いました。
 そのような事態になった時に、元々、この地で丸屋デパートを営み、三越と資本提携をしていた㈱丸屋本社さんが建物を改修して商業施設を運営するということになりました。丸屋本社の玉川社長は、「中心市街地、天文館の活性化に役立つ施設にしたい。」と当初からおっしゃっていました。『中心市街地の核店舗である三越が大きな空きビルとなってしまったら、天文館はどんどん衰退していくのでは?』という危機感がありましたので、行政としても、「出来る限りの支援をしましょう!」ということになりました。
  新たに再生するマルヤガーデンズの大きなコンセプトは、『デパートではなく、お買い物の出来る場所ではあるけれど、地域の人達が集まる場、交流の場』です。中心市街地の核店舗の再生に対して、行政は、「どういった支援をすることが出来るのだろう」と考えました。
 その際、私の所属していた中心市街地活性化推進室では、本事業が国から重点的な支援を受けられるよう中心市街地活性化基本計画への掲載を行いました。そして、商業の活性化を所管する企業振興課(現:産業支援課)が、国土交通省から支援を受け入れ、市の補助金と合わせて、丸屋本社に支援を行いました。また、国土交通省との調整や建物改修という専門的な技術が必要なところでは、建設局の市街地まちづくり推進課が全面的なサポートを行っています。
 このように、市の内部でも部局をまたがり3課が連携して、また丸屋本社とも密に連絡を取り合いながら事業を進めることができ、三越鹿児島店の閉店からわずか1年も経たずにマルヤガーデンズの開業に至りました。玉川社長の「ゴールデンウィーク前までに開業する。」という強い意思と、市長の「積極的に支援をする。」というリーダーシップのもと、現場レベルでも連携がとれていたので、上手くいったのかなと思います。
 
 現在は桜島大正噴火100周年事業に携わっています。桜島のことを良く知らなかったのですが、100周年ということで、様々なイベントに取り組んでいます。大きな目的としては、防災啓発というものはあるのですが、危ないと言うだけではダメです。桜島って楽しい、桜島ってこんなことがあると、桜島の魅力を伝えることも大事です。ゴールデンウィークには、桜島・火山の活動や魅力についての解説を受けながら、有村海岸での温泉堀りや、旬のビワ狩り、錦江湾「たぎり」クルージングなどを体験できるイベントを実施し、多くの市民の皆さん満足してもらうことができました。桜島・火山の活動や防災の勉強になったと同時に、私自身とても楽しかったです。



>vol.2 に続く

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